ブーム
クワガタブームの先駆けになった種で、以前は "黒いダイヤ" と呼ばれて大型個体が高値で取引された。体長の1mmの差で何千円も違うこともあり、マスコミなどでしばしば取り上げられた。しかし、現在では体長よりも美形・顎幅などが一番重視されている。その後続いたブームも、アンタエウスオオクワガタ・中国産のホペイオオクワガタと、いずれも海外の近縁種である。
近年飼育技術の発達によりペットショップでも数千円程度で見られるようになったが、ブームによる乱獲や生息地の破壊などで野生での個体数は年々減っており、2001年にはレッドリストにも入ってしまった。ブリーダーによる人工飼育が大変盛んに行われているため種としての絶滅の恐れはないが、やはり野生種を守るという意味で、主に生息環境の保護を含めた対策が必要である。
山梨県の韮崎市や大阪府豊能郡能勢町は、大都市に近いこともあり、オオクワガタの有名な採集地となっていたが、乱獲の影響からかあまり見られないと言われる。また福島県桧枝岐村も新産地として知られるようになり、それに佐賀県筑後川流域、岡山県を加え、これらは五大名産地とも呼ばれる。なお十和田湖周辺や東海地方の木曽三川流域なども注目されてきており、これらは○○産として半ばブランド化している。能勢町や兵庫県川辺郡猪名川町阿古谷産に極太個体が多いとされるが、それらが野生個体であるかどうかの検証は十分なされていない。
外来種であるタイワンオオクワガタ・グランディスオオクワガタ・ホペイオオクワガタなどと交雑し、遺伝子汚染をもたらす可能性が指摘されているため、外来種・国産を問わず、飼育個体は野外に放ってはならないと呼びかけられている。
灯火にもあまり飛来せず、洞にすぐ隠れる臆病な性格と、強靱な脚で幹にしっかりとしがみつき無理して剥がすことができないために、採集が非常に難しい。