生活環
日本産オオクワガタの成虫はゴールデンウイークから梅雨明け頃に活動を始め、ほとんど夜行性で、昼間はクヌギ・アベマキ・ナラ類・カシ類・ニレ類・ヤナギ類などの樹液が出る大木の樹洞やうろに隠れている。こうした樹洞をなわばりとした雄の元に、雌が次々と訪れる生活を夏の間送り、雌は大木の立ち枯れなどに飛来し、産座を築いたりトンネルを掘ってその内壁に産卵する。
9月末から10月くらいになると、成虫は早々と越冬態勢に入り、越冬成虫は翌年の5月頃まで活動を休止する。このことからオオクワガタは温帯での生活に適応したクワガタであることが示唆される。
性質は臆病で、危険を感じるとすぐにうろに隠れる。飛ぶことも滅多になく、何らかの理由で住処を変えざるを得なくなった場合に限る。野生個体の生活環は生息域により異なるが、甲信越や関東では、2年1化1越年(幼虫で2年過ごし夏に羽化後翌年まで静止する)で孵化から3年目の初夏に活動を開始し、成虫は繁殖活動後も越冬を繰り返し、飼育下では5~6年生きる個体もいる。
幼虫は堅めの白色腐朽材に見られ、ニクウスバタケ・カワラタケがついたクヌギ・エノキ・カシ類の硬い大木や朽ち木の地上部に多い。